過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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262: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/17(月) 22:52:18.55 ID:l9uQc+j4o

京太郎「…ぅわっ!」

俺が踏みつけたのは床ではなかった。
その間に入り込んだ紅い袴 ―― つまりは服の裾だったのである。
恐らく俺が稽古をつけてもらっている間に、中途半端な結び方をした服がずり落ちてきたのだろう。
結果、不用意に踏み出した足がそれに取られ、既に不安定だったバランスは致命的なものになってしまったのだ。
視界が流れていく中、何処か冷静にそう分析した俺は何とか掴むものを探すように手前へと伸ばす。
けれど、そうやって掴めるものなんてこの広い道場の中にあるはずもなく…… ――

フニョン

霞「…え?」
京太郎「………あれ?」

―― そう思った瞬間、俺の手に何か柔らかいものが触れた。

ふにふにと指が沈むような柔らかさは今まで俺が感じてきたどんなものよりも素晴らしいものだった。
力を入れれば入れたぶんだけ柔らかく形を変えるが、張りのような反発が指へと帰ってくる。
どれだけ揉んでも飽きないであろうその独特の感触は一瞬で俺を魅了した。
思考するよりも先に指が動き出し、その感触を出来るだけ味わおうとするくらいに。

京太郎「(それに…凄い安らぐ…感じ)」

俺の手が触れたそこは微かな火照りを見せていた。
火照った俺の身体に負けないその熱は、触れた手先が溶けそうなくらいに優しい。
そんな場所に頭から突っ込んだ俺は何とも心地良い甘い香りを嗅ぎとっていた。
俺の汗の匂いとはまったく違うごくごく自然で暖かなその匂いに俺は… ――


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