過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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286: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/17(月) 23:07:34.34 ID:l9uQc+j4o

初美「何が理由か分かりませんけど、ここだけギリギリ電波が入るみたいなんですよー」
京太郎「あ…あぁ…」

―― 説明する薄墨さんの言葉すら俺の頭の中にしっかり入ってきてはいなかった。

勿論、情報として理解はしているものの、俺の頭はソレ以上の衝動に満たされていたのだから。
これで皆と連絡が出来る、話が出来ると思うと…それだけで手が震えてしまう。
平静を装おうとしていた理性という名のメッキが剥がれ、口から意味のない言葉が漏れた。

初美「……メールとかしたかったらここですれば良いですよー」

けれど、薄墨さんはそんな俺を怪訝そうな目で見る事はなかった。
その目は穏やかなで…まるで何でもない光景を見るように平坦なもの。
決して優しくはない、けれど、俺を責める事もないその瞳が今はとても有り難い。
こんな場所を教えてくれた事も含めて、思わず頭が下がりそうになってしまう。
…だが、ソレよりも前に…俺にはどうしても尋ねておかなければいけない事があった。

京太郎「……良いんですか?」

今の俺は神代家に買われた奴隷も同然の立場なのである。
そんな俺に外への連絡手段を渡して助けを求めるとは思わないのだろうか。
…いや、普通であればそれは真っ先に警戒するべきであろう。
現に今の俺の脳裏には間違いなくその考えが浮かび上がってきていた。
幾ら薄墨さんがあのハチャメチャな神代家側の人間だとしてもそれくらいは想像出来るだろう。



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