過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2014/03/04(火) 00:53:23.17 ID:7KFZMKA8o
京太郎「寧ろ、俺の方こそ気づいてあげられなくてごめんな。もっとちゃんと気にするべきだった」ペコリ
湧「あ、あたいの方が悪いんで…こちらこそすみもはん…」
京太郎「いや、違和感はあったのにずっと気づけなかった俺が…」
霞「はいはい。仲良く謝り合うのはそこまでよ」
京太郎「ぅ」
…確かにここで二人が謝り合っていても話しの進展はないしな。
お互いに自分自身の責任を追求しても何か将来性のある話に進める訳でもないのだから。
正直、まだ謝り足りないが、建設的な話をするには石戸(姉)さんの言葉通りここで止めるのがベストだろう。
霞「…ともかく湧ちゃんの事情は分かってくれた?」
京太郎「はい。どうして皆が俺に言わなかった理由も」
こればっかりは十曽ちゃんが自分から俺に言わなければまったく意味のないものだ。
十曽ちゃん自身が俺に伝えなければ、彼女には何の成長も進展もないだろう。
鹿児島弁が出てしまう事を恥ずかしいと思って会話すら抑えてしまう彼女には、それを受け入れる為の余裕が必要なのだ。
俺とのこのやり取りでそれが出来たかは疑問ではあるが、しかし、少しは十曽ちゃんの心の蟠りをなくしてはあげられたのだろう。
それは憑き物がとれたように明るくなった彼女の顔を見ればすぐに分かった。
初美「でも、湧ちゃんの鹿児島弁は私達とずっと練習してたから大分マイルドなのですよー」
巴「それに標準語も使えるしね」
湧「はい。時間は掛かる…ですけど…」
明星「…ですから、湧ちゃんとも仲良くしてあげてくれますか?」
―― 明星ちゃんのその言葉は少しだけ切実な響きを伴っていた。
俺の見る限り、二人はよく一緒に居て、食事をする時も大抵、隣同士に座っているのだ。
きっと同い年である二人は学校でも仲良しで…だからこそ、明星ちゃんはこうして十曽ちゃんの事を気にしているのだろう。
確かめるような、お願いするようなその強い言葉の響きに、首を横になど振れるはずがない。
何より、俺自身そんなつもりが欠片もないのだから尚更だ。
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