過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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49: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:30:56.36 ID:cJv6xySVo

京太郎「(…でも、この気温で巫女服…?)」

幾ら鹿児島が長野よりも暖かいと言っても、湿気の多いその寒さは骨身に染みるレベルである。
雪国育ちの俺でも防寒具なしではこんな風に普通に立っていられないだろう。
それなのに平然と巫女装束でいられるその女性は暗い夜の中で浮き上がっているように見えた。
こんな事を言っては失礼かもしれないが…幽霊と言われても信じてしまいそうなくらいである。

京太郎「(…でも、この人何処かで見たような…)」

いや、より正確に言えば、この人に似た顔立ちの人をここ一年くらいに見た記憶がある。
ハギヨシさんから人の名前と顔を覚えるのは奉仕の基本だと言われてから意識して覚えるようにしているからそれは確実なはずだ。
けれど、何でも出来るパーフェクト執事な彼とは違って、俺は何処にでもいる高校生である。
はっきりと何処で見たのかまでは思い出す事が出来ず、内心、首を傾げた。

京太郎「あ、はい。そうですけど…」
「良かった。私、須賀様のお父様に言われてお迎えにあがった者です」
京太郎「お、お父様…!?」

しかし、なんとか彼女の顔を思い出そうとする俺の思考は次いで放たれた言葉によって粉々に砕かれる。
いや…勿論、鹿児島での知り合いなんていないから、オヤジの知り合いである事くらいは想像していた。
けれど、まさかオヤジがお父様と呼ばれるなんて思ってもみなかったし、俺自身、須賀様と呼ばれるほど偉い存在じゃない。
一体、彼女は俺やオヤジとどういう関係なのか、と今更ながら疑問に思うが… ――


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