過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2014/02/12(水) 21:45:23.21 ID:cJv6xySVo
「…つまり貴方の居場所はもうこの神代家にしかないのですよ」
京太郎「……」
念押しするような石戸さんの言葉に俺は何の言葉も返す気力がなかった。
頭の中ではそれが事実なのだと認めていても、心の中はもう空っぽだったのである。
指先一つすら動かすのが億劫な俺にとって、肯定も否定も面倒が過ぎる。
もうどうでも良いから早く終わってくれ、と言うのが偽りない俺の本音であった。
「…霞」
霞「はい、お祖母様」
石戸さんの言葉に対して、俺達が入ってきたのとは別の襖が開かれる。
そこから現れたのは神代さんを幾らか大人っぽくした女性だった。
何処かほんわかとした印象が強い神代さんとは違って、穏やかそうなその人は幾らかしっかりしているように見えた。
その雰囲気の所為か顔立ちそのものは神代さんと似ているはずなのに、美少女と言うよりは美女と呼んだ方がしっくり来る。
けれど、俺はそんな彼女の姿にも心動かされる事はなく、半ば呆然としているままだった。
「以後須賀様の教育係は孫の霞が引き継ぎます」
霞「石戸霞です。よろしくお願いしますね」
京太郎「……」
そんな俺が石戸霞さん ―― 俺の記憶が正しければ永水女子の大将を務めていた人だ ―― に返事を返せる訳がない。
勿論、頭の中では畳に膝をついて綺麗に頭を下げる彼女に何か言わなければいけないと分かっているのだ。
しかし、身体の何処を探してもそんな気力はなく、また何を言えば良いのかを模索する思考も空回りを続けている。
結果、俺は石戸さん ―― 勿論、お祖母さんの方だ ―― が部屋から去っていくまで言えないままだった。
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