過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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86: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:52:02.50 ID:cJv6xySVo

霞「あ…」
京太郎「ぅ」

そして、その印象は俺の肌と石戸さんが微かに触れ合った瞬間に最高潮に達した。
俺の脇腹にすっと手の甲が当たった瞬間、額まで一気に紅潮が駆け上がっていく。
まさに顔中真っ赤と言っても過言ではないその表情にさっきまでの美女としての印象はない。
代わりにまるで咲のような庇護欲を擽られる可愛さにほんの少しだけ胸が痛みに疼いた。

霞「ご、ごごごごめんなさい!」
京太郎「い、いや、仕方ないですよ、はい」

そもそも多少、手の甲があたった程度でミスだとは思わない。
こんなに綺麗で可愛い人に触られて役得…と思っている訳ではないが、まぁ、決して不愉快ではないのだ。
何より、あんな風に目を逸らしてミスをしない方がおかしいし…俺はまったく気にしていない。

霞「もぉ…私ったらなんでこんな…」

…けれど、石戸さんにとってそれはとても気になる事であるらしい。
その唇を尖らせるようにして漏れた声は自嘲と困惑を込めたものだった。
そんな彼女も可愛らしいと思うものの、さりとてそれをそのまま口に出す勇気は俺にはない。
殆ど初対面に近い石戸さんとの距離感は未だ掴めないし、そもそもそうやって口説くほど俺は軽いタイプじゃないのだ。
…何故か金髪の所為で軽く見られる事が多いけれど、どちらかと言えば別れ際でも告白出来ないような俺はヘタレに属するのだろう。
って…やばい、思い出したらまたなんか気分が憂鬱になって来た…。



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