過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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88: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:52:56.92 ID:cJv6xySVo

霞「それより…こっちよ、着いてきて」
京太郎「はい」

それを誤魔化すように石戸さんはそっと俺に背を向けて歩き始める。
その背中を追いかけるようにして部屋を出た俺の身体を朝の痺れるような寒さが包み込んだ。
思わず気持ちも引き締まるようなそれは決して不愉快なものではない。
寧ろ、何処か厳かなものを感じるような…まぁ、それはこの屋敷がやけに静かな事も関係しているのかもしれないけれど。

京太郎「(人の気配を殆ど感じないからなぁ…)」

思い返せば昨日もそうだった。
昨日、神代さんに先導して貰って応接間らしき場所に行った時も…それから石戸さんに自室に案内された時も…俺は誰一人としてすれ違わなかったのである。
いや、それどころか、誰かが生活しているような物音一つ聴いていなかったような気がする。
…昨日は色々と疲れていた所為で特に疑問に思わなかったけど…今から思うとどう考えてもおかしい。

霞「ここよ」
京太郎「っと…」

しかし、それを疑問として口に出す暇もなく、石戸さんの足が止まった。
目の前にあるのは見慣れた襖、けれど、その奥からは微かに人の気配を感じる。
流石に俺はハギヨシさんじゃないのでそれが何人かは分からないが、微かに話し声らしきものも聞こえてくるし…一人ではないのだろう。
石戸さんの話からして神代さんは確定として、他にも誰かがいるはずだ。



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