12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 00:24:41.47 ID:lf+VB/Zqo
プロデューサーが平然としているのは凛が今溜めているガスを今回のライブ
で抜けばいいと考えているからだ。
しかしそうまでわかっていても奈緒はどうしても不服に思ってしまう。
「プロデューサーならうまい落とし所を見つけてくれると思ったんだけどな」
「また心にもない事を言って」
「バレたか」
悲しそうに俯くプロデューサーを無視して、加蓮が奈緒に謝る。
「ごめんね。私のせいでこんなことになって」
それを聞いて、照れたのか奈緒がそっぽを向いて頭をかく。
「別にこういうときはアタシがどうにかしないとって思ってたからさ」
「どうにも出来て無いけどね」
「うるさい」
二人のやり取りを見ていてこれなら大丈夫だろうとプロデューサーは安心する。
この様子であればメンタル面からのライブへの影響は少なそうだ。ランキング
には乗れなくてもそこそこの順位にはなれるだろう。凛も一回やれば納得して、
元の鞘に戻るはずだ。しかし万が一戻らなかったときのことも考えなければな
らない。ただでさえオーディションの問題で忙しいのに……。
ふとちひろをプロデューサーが見る。目線が合い、彼女は懐からスタドリを取
り出した。まさかそんなことは。プロデューサーは自分の頭に浮かんだ疑問を
沸き出てきた頭痛と一緒に振り払うように頭を振った。
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