27:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 00:32:03.70 ID:lf+VB/Zqo
「最初はさ、半球体のドームに囲われた町を想像してた」
「ドームの外は荒野が広がっててさ、外に出たら死んじゃうとか」
「管理された世界ってそんなの想像しちゃうんだよ」
「でもこうやって実際に眺めたら普通の町なんだよね」
「夜の空気も光る星も全部私の時代と変わりない」
「満ちていく朝日も青色に染まっていく空も」
「夜の眠る町並みも朝の目覚め始めた町並みも」
「全部かつて見た何も変わらない見慣れた日常」
「その上、ロボットに管理された箱庭の中にいるような世界」
「だから私にはこの世界が冷たく狭く悲しいものに見えると思ってた」
「なのにどうしてこんなにも」
「世界は美しく見えるんだろう――」
朝日が世界を照らしていく。彼女の心にも光が満ちていった。
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