過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【本編再構成】 part4 -SS速報VIP

過去ログ - 【禁書】ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【本編再構成】 part4

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1:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/15(土) 14:39:11.35 ID:UzaZMJWd0
ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール

あらすじ
上条当麻は不良に襲われているところを、ひとりのお嬢様に助けられた。
佐天涙子は伸びない能力に向き合うため、ひとりのお嬢様に助けを求めた。
常盤台中学が誇る空力使い（エアロハンド）、"トンデモ発射場ガール"がヒロインのお話。

このスレはArcadiaでこれまで連載してきた同名のSSの最新話を投下していくスレです。
ここで書きたまり次第、加筆修正を行って、Arcadiaに投稿するというスタイルをとっています。
これはこのようなやり方が、最も更新速度を速められるとの判断に基づいています。
どちらの規約にも反していないと私は判断していますが、何か問題が有りましたらご指摘願います。

まとめて読めるところ
Arcadia(www.mai-net.net)
ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール【とある禁書目録・超電磁砲】【再構成】
www.mai-net.net

前スレ
ex14.vip2ch.com part1
ex14.vip2ch.com part2
ex14.vip2ch.com part3
ex14.vip2ch.com プロローグ改稿

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/15(土) 14:41:39.94 ID:UzaZMJWdo
プロローグの改稿がようやく終わりました。
長らくお待たせしてすみません。
以降、こちらに新しい部分の投下を行っていきます。
更新速度はまったりだと思いますが、末永くお付き合いくださると幸いです。

3:以下、２０１３年にかわりまして２０１４年がお送りします[sage]
2014/02/15(土) 15:24:36.95 ID:OTR27e/U0
>>1乙！！応援してまっせ！！！

4:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:42:51.58 ID:FMwYIKiTo

「――――ということで、5分ほどで準備して。いいわね？」
「あーはいはい。話はそれだけ？」
「ええ。そちらこそ聞きたいことないの？失敗しないように何か確認事項とか――――」
「ないわね。それじゃ」

5:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:43:18.34 ID:FMwYIKiTo

夕日が林立するビルの奥に消え、人工の明かりが街を照らすその時間帯。
渋滞で込み合う大通りに面した歩道を、佐天と白井の二人は疾走していた。
白井はスティック状の携帯端末を常に耳に当て、佐天はその後ろを付き従いながら、

6:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:44:02.29 ID:FMwYIKiTo

――――数時間前。白井たちは、第七学区の公園で、『妹達』の一人に出会った。
言ってしまえば、見た目が美琴と瓜二つというだけの少女。それくらいなら驚くには値しないはずなのだ。
外見を偽装する能力や技術なんて、学園都市にはありふれているのだから。
だから普段なら、風紀委員として何かと事件に首を突っ込む悪癖のある自分とて、

7:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:44:39.34 ID:FMwYIKiTo

カツカツと、ローファを響かせながら、布束はガードマンに付き添われて通路を歩く。
電子機器から発せられるオゾンと酸化物の臭い、それに混じって漂う、培養プラント特有の匂い。
いつもの制服の上から白衣を着て、こんな薄暗い室内を歩くと、決まって『彼女』の顔が思い出される。
初めて日の光を浴びて、「世界とは、こんなにも眩しいものだったのですね」とつぶやいた、

8:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:45:26.79 ID:FMwYIKiTo

同時刻、同施設にて。
美琴は姿を潜めつつ、内部からセキュリティ情報にハックをかけて、自分たちの身の安全を確保していた。
隣では、かばうように当麻が立って周囲を警戒している。
当麻はいつもの私服の上から白衣を着込んでいた。そんな変哲な格好をした理由は、

9:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:46:06.28 ID:FMwYIKiTo

小走りに角を曲がって、思ったより近くにあったその背中に声をかけたところで、
当麻は先の言葉を紡げなくなった。
美琴が、全く人気のなかった廊下で、じっと『誰か』を睨みつけているから。

10:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:46:35.40 ID:FMwYIKiTo

フレンダと絹旗は、階段の上から慎重に侵入者を見下ろす。

「……ターゲットは一人と聞いていましたが」

11:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:47:06.95 ID:FMwYIKiTo

「どうしてあたしたちの邪魔をするの？」
「……そちらと似たような状況だと思っていましたが」

12:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:47:47.89 ID:FMwYIKiTo

じっとりと首筋を伝う汗を不愉快に感じて、光子は空を見上げた。
どのくらい時間が経っただろうか。空を見上げると、夕日がいくらか傾いていた。
もっと長い間、何もできずに立ちすくんでいた気がしたのに。

13:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:48:23.19 ID:FMwYIKiTo

「土御門さん。……ごきげんよう」
「上条当麻に会いに来たのかー？」

舞夏の何気ない言葉に、光子は何を返していいかわからなかった。

14:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:49:12.87 ID:FMwYIKiTo

「お、サンキュ。それじゃ買い物に繰り出すぜい！」
「遊びに行く時のテンションで買い物に付いてこられてもなー。それじゃ婚后、またな」
「ええ」
「ま、部屋見て考えることをカミやんの友人として勧めるぜい。それじゃあな」

15:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:49:44.90 ID:FMwYIKiTo

アルミがカサカサと擦れる音を立てながら、扉はあっさりと開いた。

16:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:50:17.57 ID:FMwYIKiTo

御坂妹と申します、と無表情に答えながら、その少女はまたも黙秘した。
光子はそれを冷ややかに見つめながら、じっと考えを巡らす。

「アルミで部屋をシールしたのは、どうして？　……電磁波対策ですの？」

17:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:51:09.62 ID:FMwYIKiTo

「そう。わかりました。私が言うのもなんですが、それなら中にいらっしゃればいいわ」
「あなたは？」
「決まっています。当麻さんが誰かのために動くなら、私もそれに付き従うだけ」

18:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:52:05.29 ID:FMwYIKiTo

とある製薬会社の研究所。
佐天と白井が相対している敵の片方、中学生か高校生と思しき金髪の少女が無造作に何かを手放した。
佐天はとっさに心のギアを入れ替えられず、それがただ落下する様をぼうっと見送る。
地面へと向かうそれは、ちょっと太めの万年筆みたいなものだった。

19:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:52:46.12 ID:FMwYIKiTo

爆炎渦巻くそこを、フレンダは冷静に見つめ結果を確認する。
体が吹き飛んでバラバラになるほどの爆薬ではないから、火と煙が晴れれば結果はじきにわかる。
だが、あまり期待はしていなかった。
相手の能力は、こういう設置型爆弾に対してアドバンテージがあるからだ。

20:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:53:38.73 ID:FMwYIKiTo

爆音と爆風があちこちを赤く染める世界。
そんなものを一秒程度のコマ送りで変化させながら、白井は施設内を突き進む。

「全く、趣味の悪い仕掛けですこと！」

21:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2014/02/16(日) 02:54:29.31 ID:FMwYIKiTo

苦虫を噛み潰したような顔で、フレンダは敵を見つめる。

「ねーちょっと絹旗、今のあれ、電撃使い<エレクトロマスター>じゃなかったよね？」

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