過去ログ - とある道具と幻想殺し -SS速報VIP

過去ログ - とある道具と幻想殺し

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31: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 22:50:09.51 ID:YiWCmOXoo
　「麦野……」

　本日二回目の上司の優しさに、明日は槍が降るかもしれない、などちょっと失礼なことを考
えながらも感謝しそうになって

以下略

32: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 22:56:03.42 ID:YiWCmOXoo
２

　「うわー、本当に人が超多いですね。ここから対象を探し出すのは超骨が折れそうです」
　
結局同じデザインの物を経費で落とすことで妥協して、お気に入りのワンピースに安全ピン

以下略

33: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:01:02.28 ID:YiWCmOXoo
　それから二時間、彼女は一人の男の後を追っていた。

　（顔は超ほぼ再現写真どおりですし、体格も超情報どおり。ただ、あくまで予想写真でしか
　ないですから超怪しい動きをしない限りは追い続けるしかないんですよね…）

以下略

34: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:04:55.04 ID:YiWCmOXoo
　「わかりました、もういいです。ただこれ以上”ちっさい”とか”小学生”とか言ったら超
　ふっとばしますのでそのつもりで。じゃあ私超忙しいんで」

　「わかった、本当にごめんな―…ってちょっと待ってくれよ、聞きたいことがあるんだっ
　て」

以下略

35: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:08:10.09 ID:YiWCmOXoo
　「超……見ましたよ」

　画面に映っていたのは、先ほどまで彼女が追っていた男の写真。

　「ほんとか！？　いやさすが風紀委員、頼りになるな」

以下略

36: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:16:34.38 ID:YiWCmOXoo
　「あのー、この先に本当にいるんでせうか？　どう見ても一般の人はお断りな感じしかしな
　いんですが」五分もたっていないだろうか、過剰なまでに重厚な鋼鉄の職員用扉の前にやっ
て来たところでウニ頭が尋ねる。

　「ええ、超先ほどこの扉の前で、職員用のお手洗いを貸して欲しい、とか言って警備員に入

以下略

37: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:24:34.07 ID:YiWCmOXoo
　――ガチン――　世界が切り替わる

　（超確実に初撃で落す！！）

　弾けるように脊髄に向かって手刀を打ち込む、窒素装甲を殺さない程度の硬度で右拳に展開、

以下略

38: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:30:26.86 ID:YiWCmOXoo
　息を静かに吸って。ダン、と一気に距離を詰め、同時に肩や腹、あくまでも潰れても即死は
しない場所を狙って文字通り凶器と化した両拳を打ち込む。が、

　当たらない。手すら使わずに体をひねる、片足を軸に回転する、後ろに飛ぶ。その三種類の
動作だけで体表を滑らせるように、あるいは当たらないぎりぎりの距離が分かっているかのように避けていく。

以下略

39: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:34:58.00 ID:YiWCmOXoo
　あの学生服に入るサイズの銃火器では自分の窒素装甲は貫けないはず。そう解っていても後
ろに回された左手から何が出てくるのか、視線をはずせない。

　（どちらにしろ近接主体の私では相手が悪いのは事実、予想通りの広域を知覚することが出
　来る能力者ならトラップ主体のフレンダも超相性がいい相手だとは思えません。やはり麦野

以下略

40: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:41:09.85 ID:YiWCmOXoo
　びくり、とそれまでの冷静さを微塵も感じさせないような大声を上げられつい体が反応して
しまう。

　（まさか…）

以下略

41: ◆VlKajohbQ6Gw[saga]
2014/03/02(日) 23:43:51.60 ID:YiWCmOXoo
　「私の頭を潰したいなら対戦車砲でも持ってくるんでしたねっ！！」その能力の名が冠する
通り、装甲を持つ彼女には意味を成さない。

　ガゴンッ、と距離を詰めるために蹴り飛ばしたコンクリの床が陥没する。

以下略

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