過去ログ - QB「僕と契約して、魔法少女になってよ」金木(亜紀ちゃんはかわいいなあ)
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28:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 01:48:47.68 ID:6HyYvGlG0
 〜数日後〜 

金木(それから私たちは千曳先生に言われるまま山を下りて、何とか死なずにすんだ)

金木(これは後から分かったことだけど、あの火事の中で何人ものの生徒が死んでいて、その中にはあの風見の名前もあった)

金木(あの惨劇の中で死者だった人が死んだのか、それとも別の理由かは分からないけれど、あれから現象はピタリと止まった)

金木(全てが落ち着いてから、私は契約のことをキュゥべえに聞いてみることにした)
 
 〜金木の部屋〜 

QB「もしあの放送まで時間を遡ったのが確かなら、それは契約による奇跡で間違いないだろうね」

QB「ただ君の体は既に致命傷を負ってしまっていた。だから意識だけを遡らせたんじゃないかな」

金木「ちょっと待って……なら、私の刺された体はまだどこかにあるってこと?」

QB「それは分からないな。もしかしたら君の意識は平行世界を渡ってしまったのかもしれないしね」

金木「よく分からないけれど……もう一つ質問してもいい」

QB「一つと言わず何個でも答えるよ。この件は僕にとっても興味深いことだしね」

金木「じゃあ、どうして契約した私は魔法少女にもならないし、そのソウルジェムってのも作られないの」

QB「問題はそこなんだよ。そればっかりはいくら考察を重ねても解明できない」

QB「ただ仮説を立てるとしたら、こういうのはどうだろう。あの現象にとって君にあの場で魔法少女になられるのはやっかいだったんじゃないかな」

QB「魔法少女の力は強大だ。あの惨劇の中から亜紀だけでなく大勢の人を救い出せたかもしれない。だから現象によって君は魔法少女になるのを妨害されてしまった」

QB「そもそも魔法少女の体を手に入れれば、背中を何度刺されようが大したことないんだ。だから体を放棄して意識だけを別の時間に飛ばす必要もない」

QB「でも実際には違った。つまり、何らかの妨害によって魔法少女の体を手に入れられなかったんだよ。だから奇跡は中途半端に意識だけを助けるこ結果となった」

金木「まあ……辻褄はあうような……あわないような」

QB「あくまで仮説だからね。確実は言えない。どこかに矛盾点があっても不思議ではないさ」

QB「でも、この仮説が僕の中では一番有力だけどね」

金木「ふうん。なら、私が魔法少女になることはないの?」

QB「それも残念ながら分からない。既に現象は止まっていているから、君の体もいつか突然魔法少女のものになるかもしれない」

金木「時限爆弾みたいで嫌だな……」

QB「そこまで悲観的になることもないさ。少なくとも、魔法少女になる可能性があるのは中学生のうちだけだから」

金木「どうして?」

QB「……そういうものだからね」

金木「そう……」


金木(結局私が魔法少女になることもなく、キュゥべえは簡単な挨拶を済ませると別の町へと行ってしまった)

金木(最後は何かを隠していたような気もするけれど、追求はしなかった)

金木(亜紀とはあれからも仲の良い友達を続けている。吊り橋効果というものがあったのか、前より少しだけ距離が近づいた気がする)

金木(だけどあの惨劇では本当に人が死んだのだから、あまり素直に喜べない)

金木(だから私はそれを利用して一気に仲を縮めることも出来ずに、今もこうして……)

金木(亜紀は可愛いなあ……と見つめているだけなのである)



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