過去ログ - 【安価二週目】京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」 咏「Part3」
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108: ◆qV6dwdDny6[saga]
2014/03/04(火) 18:42:48.22 ID:+zU4V9mrO
三学期某日

(皆良いやつそうだから大丈夫だよな…てかこうやって夕方に帰るのって久しぶりだな)

電車の窓から覗く夕日を見て今日の事を思い返す。
転校生って事で色々と不安があったが温かく迎えくれたクラスの人達…清澄の事も聞かれたが普通に返せていたと思うしなんの問題もない。

「逃げてきたのに引きずりすぎだな」

そう言って視線を落とすと目の前に座っている女子高生と眼があった。白髪でダルそうな雰囲気…何処かで会った気がする。

「久しぶり…」

澄んだ声でそう言われてた。この声は…

「小瀬川白望選手?」

驚いた。こんな偶然があるのか…

「どうして居るの?」

首を傾げなら聞いてくる。どうしてと言われても転校してきたとしか言いようがない。

「い、家の事情で転校してきたんです」

もうすぐで最寄駅につく。はやく俺はこの場を立ち去りたかった。

清澄麻雀部の事をこの人に聞かれたくない。

「…そうなんだ」

小瀬川さんはそう言って怠そうに首をさげた。

「……小瀬川さんは試験か何かの帰りですが?」

「大学入試」

そう言っただけでこちらを向く事はない。少し無神経だっただろうか?

「あっ、俺はこの駅で降りますんで」

気まずいまま俺は電車を降りた。

「…嫌われたかな?」

そう呟いて改札を向かっていると後ろから足音が聞こえた。

少しだけ気になって振り返る。

小瀬川さんがきっちり俺の三歩後ろを歩いてきていた。

(マジかよ…)

早足にするのは失礼だから普段のペースで歩く。

(同じ最寄駅だったのか…まあ向こうは俺に興味がないだろうし大丈夫か)

そんな楽観的な事を考えて改札を出る。ここから15分かけて新しい我が家に帰らないといけない。長野の時は自転車で行けたがここは雪や路面凍結が激しくて無理。

辺りを見ながら歩いて行く。これから二年間は通う道だ。地理の把握はしとかないといけない。

自宅があるマンションが見えて来た時にふと人の気配がした為に振り返る。

「どうしたの?」

「えっ、いや、その…き、奇遇ですね」

俺の三歩後ろを保ったまま小瀬川さんが駅の時と変わらずに居た。


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