2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/03/02(日) 16:07:23.28 ID:MG0rKjSR0
「ねえ、千早ちゃん。ニューヨーク行きの話が決まったって、本当?」
「ええ…。でも、まだ信じられないの」
「そんなこと無いよ、千早ちゃんの実力だよ」
「そうだとしたら、春香のお陰でもあるわ」
首を傾げた春香の手をとる。
「春香が、私が歌えなくなった時に手を差し伸べてくれなかったら、私は…」
思い出すのは、あの薄暗い部屋での日々。歌うことが出来なくなった時、春香や皆は、私を信じて待ってくれていた…
「みんなのお陰だよ…。ね、千早ちゃん…もし、私がアイドルを辞めるって言ったら、どうする?」
「そうね…。春香じゃない、って思うかもしれない」
「私じゃない?」
春香が、アイドルを辞めるなんて言うことは、私には考えられなかった。誰よりも「アイドル」というものに憧れを持ち、頑張っている春香だから…
私は?
私は、歌か歌いたかった、歌を届けたかった。
何よりも、歌を聞いてくれた人が、笑顔になって欲しかった。優のように。
「千早ちゃん、どうしたの?」
「い、いえ、なんでもないわ」
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