11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:38:06.28 ID:cdt9ilkTo
悔しい。
私だって、小学生のお姉さんなのに。
あかりがいなきゃ、京子を笑わせることもできないのか?
私は唇をグッと噛んだ。
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:38:45.89 ID:cdt9ilkTo
京子を驚かせないように、やさしく京子の手を掴む。
京子は一瞬ビクリとするが、抵抗はしない。
「京子、私待つから」
私にできるかぎりの、優しい声で言う。
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:39:43.99 ID:cdt9ilkTo
「あのね」
しばらくして、京子はまだ半分泣き声で喋り始めた。
「今日、クラスの子たちと、お昼休みに、お話してたの」
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:40:22.23 ID:cdt9ilkTo
「どうしたんだ? そいつらに悪口言われたのか?」
「ううん、違うよ……『京子ちゃんは、どうするの?』って聞かれたの。でも、私なんにも言えなくて……」
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:41:14.92 ID:cdt9ilkTo
「ゆ、結衣?」
「京子と結婚したいやつなんか、たくさんいるって」
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:41:48.82 ID:cdt9ilkTo
「本当だよ。嘘じゃない。ぜったい、嘘じゃない。
京子はかわいいし、優しいんだから、ぜったい結婚できるよ」
「私と結婚したい人なんかいないもん」
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:42:49.19 ID:cdt9ilkTo
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18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:44:02.70 ID:cdt9ilkTo
「結衣が教室で寝るなんて、珍しいね。昨日遅かったの?」
「そうじゃないけど、なんか日差しが気持ちよくって」
教室を出て、いつもの部室に向かいながら話す。
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:44:28.08 ID:cdt9ilkTo
「嘘」
私は先ほどまで見ていた夢を思い出して、顔が赤くなるのを感じる。
まさか、変なこと言ってないよな。
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:44:59.60 ID:cdt9ilkTo
「……京子がかわいかったころの夢」
「今もかわいいじゃん?」
と言って、ぐいっと顔を近づけてくる。
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/02(日) 17:45:30.43 ID:cdt9ilkTo
今の中学生の京子。
昔から大して変わらない幼い顔。
でも、今の彼女は昔よりさらに魅力的で。
かわいくて。
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