過去ログ - 妹「完璧すぎる兄は○○である」
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11: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/03(月) 20:19:38.67 ID:0w+rJm860
嫌がる親友を引っ張りながら兄の教室の前に到着する。いや、ここは本当は兄の教室ではないのではないか?
私はきっと夢を見ていて、ここが兄の教室だったと錯覚していたのだ。つまり、ここは兄の教室ではない。
180度Uターン、親友と目が合う、体を掴まれる。再び180度Uターン。この勢いならトリプルアクセルも狙えたはず。


妹「…む、むり。無理だよ」

親友「ここまで強引に引っ張ってきたんだから頑張ろうね」


怒ってらっしゃる、力任せに後ろから抱きしめられている。もがいても逃げられない、でも胸が当たってますよ?
いいんですか?匂いも嗅いじゃいますよ?うわ、すっごいいい香り。匂いじゃなくて香り。
どんなシャンプー使ったらそんな香りが出るんですか?


親友「ほらほら」コンコン

妹「ちょ!どうしてノックするの!」


さっきから上級生の方々が怪訝そうに見てるのはスルーしてる。後ろの親友は楽しそうだ。
と、ノックの音に気づいて下さった上級生が、ドアを開けてくれた。


上級生「何か用かな?」

妹「ぼ、ボーイッシュ」

上級生「え、あ、うん。初対面で言われたのは初めてだけどありがとう?」


しもた、ミスった。初対面のしかも上級生に対してボーイッシュとか言ってしまった。
見たまんまショートで活発そうだからという理由とテンパっていた答えがこれだ。どうしよう?取り消せませんか?


上級生「後輩だよね?リボンの色からして」

妹「あ、はい。突然失礼しまひた」


うぇあぁ、噛んだ。ハズい。穴があったら親友を投げ込みたい。でもボーイッシュ先輩はけらけらと笑ってくれた。
凄くいい人だ、できるならお友達になりたいタイプ。先輩だからそれは失礼にあたるけど、同学年ならそう思える。


先輩「面白い子だね、ここには用事があってきたのかな?」

妹「えーっと、その…」

先輩「ん?」ニコッ


普通なら怒らててもおかしくはないのに、先輩は答えを待ってくれる。と、先輩の後ろから聞き慣れた声が聞こえた。


兄「来たな、と、静琉も来たのか」

先輩「え?この子達と知り合いなの?」

兄「知り合いもなにも、静琉は副会長だ。もう一人は妹だ」

先輩「ええ、居たの!?似てない!」


確かに似てない。性格も顔も頭の出来も、だからってそんなに驚かないでください。傷つきますから…。


先輩「無愛想な兄なのに、こんな可愛い妹ちゃんが居たんだ」


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