26: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/23(日) 00:21:49.52 ID:SkV53I/d0
妹「ちょ、ちょっと!違うでしょ?助けてくれたんでしょ!?」
親友「助けたよ!助けたけど遅かった…だから私が汚れてない方の」
右耳を先輩に甘噛みされたから今度は左?心底ダメだと思った。後ろから羽交い締めにされてるとはいえ、尋常じゃない力で動けない。こいつは女の子?いや、きっとたまに出す火事場の馬鹿力をまた無駄に使ってるに違いない。
私を捕まえる事ではなくて、先輩を遠ざけるぐらいに使って欲しいよ。てか先輩はなんでニヤニヤしてるんですか、そんなに面白いですか今の状況が笑ってる暇があるなら…。いや、止めておこう。この人なら参加するぐらいの勢いで来るだろう。だれか私を助けなさい!
先輩「そんなに暴れると見えちゃうよ?」
妹「何がですか!」
先輩「今日はピンクなんだねー、うん、私好み」
妹「ーっ!」
その突き出した右腕を親指ごとへし折りたい。グットってなんですか!私のパンツ見てんじゃねぇー!おらー!
男子に見られるよりも同性に見られる方が恥ずかしいって知ってるのかこの野郎!先輩だろうと関係ない。大きな声で、喉が枯れてもお構いなしに「助けろおらぁ!」と叫ぶ。我関せずと近くを歩く生徒。サラリーマン。OL。なんて関係ない。とにかくこの暴走する後ろの親友を止められるなら、世界を破壊しても構わない。どんな代償を払おうとも、私の貞操はここで散らすわけにはいかないのだ。
妹「このぉ…いい加減にしろォ!」
親友「え?あ、キャー!」
一人の少女が空中に舞う。どうやら私は何かの波動に目覚めたらしい。ぶん投げられた少女は今日の色を通行人に見せながら「ハウワッ!」おっと近くのサラリーマンが一人、脱落したらしい。先輩が機転を利かせて股間になにか投げたらしい。石ならご愁傷様。きっと生えてくるよ。
スローモーションの世界で少女は華麗に着地する。チッ、顔からダイブすれば良かったのにどす黒い感情が私の中をグルグルと回る。
親友「ごめんなさい、取り乱しました」
親友は投げられたことで意識を取り戻したらしい。どんな気づき方だと心の中でツッコミを入れる。
乱れた服装を直して副会長らしく、いつもの落ち着いた姿に戻っていた。
親友は時折、暴走する。主に私が絡むことで暴走するらしいのだがいまいちスイッチがわからない。そういえばやたらとうちに泊まりにこないかと誘われる時があることを思い出した。結論から行くつもりはないと今、答えを出したところだ。
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