3: ◆ZuU1SJY84s[saga]
2014/03/02(日) 19:00:08.47 ID:DxqWKKcK0
そんな気持ちを知ってか知らずか、兄の目は細くなり、質問に答えなければいけない気がした。
妹「ただじゃれてるだけです」
苦しい言い訳だった。そう言うと同時に親友の首を開放した。
親友は何か言いたげにこちらを見るが、兄に用事があったのかすぐに兄と話し始める。
私は特に用事がなかったのですぐにその場から離れた。後で教えられたのだけど、兄は私の後ろ姿をずっと見ていたらしい。
…本気で怒ってたんですか?不安になるじゃないですか。
結局、幼馴染なのか親友なのか静琉の立ち位置がよく分からない。私自身混乱している。
そんな意味のない自問自答で、つまらない授業をやり過ごし。
やはり幼馴染は男の子だったらそうしようと、わけのわからない結論を出すと同時に、昼休みになっていた。
妹「詰んだ」
親友「え?何が??」
首をかしげる姿がナチュラル過ぎて襲いそうだった。可愛い。小動物ですか貴女は。
しかしそんなことを行っているほど今の状況は危うい、昼休みにする事といえばまず最初に食事だろう、その後に読書、運動、昼寝。
何したっていい、でも最小にすることは決まっている。食事なんだ。でも私の前にはなにもない空間だけがただ虚しく広がる。
親友「机の上を見たって何もないよ?」
うん、言われなくても分かってる。そうじゃないの親友。私ね、大切なもの忘れてしまったの。
親友 「もしかして…お弁当忘れちゃった?」
はい、その通りです。親友は困った顔で私に問いかけた。
私は腕を組むとどうしたものかと悩む。一つ二つ三つ、買いに行くしかないな。
結論は出た。凛と立ち上がり。教室から出ようとした。引き戸のノブに手を掛け、爽やかな笑顔で勢いよく開く。
妹「行ってきます!」ガラガラ
兄「…どこにだ?」
妹「帰ります」
兄「今から家にか?」
ええ、そうです。この教室に用事がないはずの兄が立っていました。私との距離、数センチ。
目眩がする、顔から血の気が引いていく。地球上のありとあらゆる物を凍らせてしまいそうな兄の目線。それが私を捕えている。
エターナルなんとか?私は終わり?死ぬの?
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