過去ログ - 志希「キミの匂いに出会うまで」
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4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/03/02(日) 20:29:46.76 ID:e3142qgdo
 でも、親も先生も、あたしの将来を心配して。日本じゃ、普通の学校に進めないんじゃないかって。
 普通って何だか知らないけど、あたしも実験できなくなるのは単純にイヤだった。
 それからね。いろんな専門家っぽい人達が、あたしのことを調べはじめた。
 その人達は、難しい顔をしてあたしに告げたんだ。

「君はギフテッド……生まれつき、並外れた観察と実験の才能を与えられているんだ」
「君の才能を、今の日本で伸ばすのは難しい。某国の専門学級に留学して勉強してはどうか」

 えーとアタシ、褒められてたのかな? 哀れに思われてたのかな?
 実験とヘンタイごっこができるなら、どこでも良かった。専門書を読むうち、外国語も自然と覚えてたし、日本を出て行くことは気にならなかった。
 学食のランチメニューを選ぶような気軽さで、あたしは海外留学を決めちゃった。

 留学は、そりゃ面白かったよー! だって夢の実験三昧だもん♪ 思う存分専門書と薬品を使えてさー。
 その中で気付いたんだ。
 あたしが面白いと思った人からは、イイ匂いがするの。もっと嗅ぎたいと思っちゃうような、トリップ間違いなしの、ね。
 顔が良くても、お金持ちでも、ダメな匂いのヤツはホントにダメダメ。
 どこのブランドだか知らないけど、大量生産の香水で、あたしの鼻を騙そうだなんて、10年は早いよーん♪



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