過去ログ - 【艦これSS】鈴谷「艦娘母艦?」提督「そうだ」【架空戦記】
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14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/03(月) 20:30:15.98 ID:BNoPtKbDO

(あーもう!こうなったらヤケクソじゃん!)

こう見えて鈴谷も立派な艦娘である。
常に危険と隣り合わせなのは理解しているし、くぐってきた修羅場も一つや二つではない。
とにかく今はやるべき事をやるまでだ。

提督をどつき回すのも、ゴーヤに魚雷をぶち込む事も一旦忘れて、鈴谷は腰を落とす。

「射出五秒前! 3、2、1……」

カウントダウンと共に表示盤にシグナルが点る。
ロボットアニメの発進シーンのようだと鈴谷が思った次の瞬間、カウントが0になる。

「……0、射出ッ!!」

バシュっと言う音と火薬の匂いがして鈴谷の乗る台車が押し出される。
カタパルトの終端で止まる台車に対し、鈴谷の体は慣性のまま前へと射出され……、刹那、重力に囚われ海面へとダイブする。

「ッ!!」

荒々しい着水により巻き起こった水柱に全身を叩かれながら、鈴谷は半ば無意識のうちに機関を始動させる。
かなり荒々しい発進ではあったが、艤装は大丈夫だったようで、間も無く鈴谷の体は浮かび上がり、白波を立てて航行を開始する。

「やっ……」

「やりましたね、鈴谷さん!」

鈴谷が声を漏らすより早く、ワッと歓声が湧いた。
見ると『武甲』の航空作業甲板だけでなく、上甲板や魚雷発射甲板から艦娘たちが顔を覗かせていて、そのいずれもが鈴谷に声援を送っていた。
どうやら第一艦隊以外の面子も射出訓練を見守っていたらしい。

「みんな……」

少々照れくさくもあったが、そうしなければならないような気がして、鈴谷は大きく手を振ってみせた。








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