過去ログ - 美希「千早さんと温泉旅行に行きたいの」
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7:1[saga]
2014/03/02(日) 21:15:03.87 ID:TJba4Bx+0
「美希、本気でそれを言っているなら怒るわよ?」
「え……?」
 顔を上げると千早が悔しそうな顔をしていた。
「美希はいつも私に対して過大評価をしているけれど。美希は私の持っていない良さがいっぱいある。性格だって仕事だってうらやましいと思うことも多いわ。だから、自信を持っていいの」
「千早さん、ミキのこと好き……?」
「当たり前よ!」
 安心からこらえていた涙が美希の頬を伝う。
「ごめんね不安にさせて」
 千早が美希の肩を抱き頭をなでた。
「本当なの。千早さん、メールも電話も素っ気ないし。不安にならない方がおかしいの」
「ご、ごめんなさい……」
 千早がうつむいて申し訳なさそうに言った。
「ふ〜ん、でも千早さんはミキのことが好きなのか〜」
「ミキ、そのニヤニヤをやめなさい」
「や、なの。千早さんは照れている顔が一番可愛いの」
 美希がそう言うと、千早は美希に背を向けた。きっと恥ずかしいのだろう。それがわかって美希はいっそう嬉しく思った。思わず後ろから抱きついた。
「千早さん大好きなのっ」
「ちょっと美希、あんまり胸を押し付けないで……」
「千早さんは胸のことを気にし過ぎなの。美希はスレンダーで綺麗な千早さんの体、好きだよ?」
「美希ってば……」
 そう言うなり千早が美希に体を預けてきた。美希はのぼせそうだと思いながら温泉を出たくないなと思い、ぎゅっと抱きしめるのだった。


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