過去ログ - 博麗霊夢「飛べない巫女はただの巫女よ」八雲紫「黙れ小娘!」クワッ
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293: ◆uQaas1cni3SM[saga]
2015/05/10(日) 21:47:14.86 ID:6MGQUdc90



パチュリー「決まってるでしょ。貴方が”吸血鬼”だからよ」

「!? い、いや、待て!私は確かに吸血鬼だが、それがなぜ私を殺す理由になる!」

パチュリー「とぼけても無駄よ。ここ最近までこの街で騒がれていた”連続変死体事件”あれは貴方がやった事でしょう?」

「ッ!?」

パチュリー「死体は骨一つ残っていない。けれど、現場には明らかに致死量の血液が残されている。まるで、獣に食われたみたいにね。
      僅かに残っていた肉片から、”誰かが殺されている”という事は明らか。そんな事件が10も20も続いてれば、誰だって
      人間の出来る事じゃないくらい予想がつく。ただの人間にはまぁ、吸血鬼の仕業という発想には到らなかったけどね」

「…………」


確かに、私はその事件に関わっている。だが私は人を襲ってはいない。襲ったのは……フランだ。


パチュリー「あれだけの事をしておいて、まさか誰からも恨まれず殺される事も無いなんて、そんな馬鹿な話は無いわよね」

パチュリー「私は依頼されたの。『怪物』退治の依頼をね。まぁあとは、”魔法使いの掟”って奴よ」

「! 魔法使い?……お前、魔法使いなのか!?」

パチュリー「正確に言うなら、”魔女”だけどね」


どこに違いがあるかは分からないが、まさか向こうから会いに来てくれるとは思わなかった。と、喜びたいところだが……


「……聞いてくれ、私は私かに吸血鬼だが、人を襲った事など一度も無い!」

こあ「じょーだんキツイっすよ。貴方、血の匂いがプンプンしてるのに、誤魔化せるとでも?」

「っ!……こ、これは!」


あの男は確かに殺した。だが奴は殺されて然るべき獣だ。


だが……


「……くっ」


私の手は、血で汚れている。

それは紛れも無く、人間の血で汚れているのだ。





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