過去ログ - 博麗霊夢「飛べない巫女はただの巫女よ」八雲紫「黙れ小娘!」クワッ
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◆uQaas1cni3SM
[saga]
2015/08/15(土) 21:17:41.16 ID:znYZWc8T0
パチュリー「そもそも、どうして吸血鬼を狩る必要があるのか」
パチュリー「魔法使いは不老。よって半永遠的に生きることが出来るけど、”不死”ではない」
パチュリー「かつて死を恐れた魔法使いが不死となるため、自らの肉体を魔法の力で変異させようとした」
パチュリー「ありとあらゆる手段を用いた結果、全て失敗。それでも諦め切れなかったその魔法使いの執念が、
ある時、”禁術”を生んだ」
パチュリー「手に入れたのは不老不死。そして魔法使いよりも強大な力。しかし日のあたる世界からは二度と戻れなくなるという
代償と、他者の血という犠牲を必要とした」
パチュリー「しかも、それは己の身を悪魔に捧げるというおぞましい方法だった。」
パチュリー「私達魔法使い……まぁ私は生まれながらの魔法使いゆえに魔女ってカテゴリーされるんだけど」
パチュリー「ともかく、私達魔法使いにとって不都合なのは、生きるだけでも他者の犠牲を必要とする点と、悪魔を身に宿すってところよ」
パチュリー「ただの低俗な人間がどうなろうが基本興味は無いけれど、減りすぎても困るのよ。文明の発達は魔法使いにとって
時として新たな魔法の発見に繋がる事もあるし、何より生きづらいわ」
パチュリー「悪魔を身に宿すって方法もそう。この世に魔界の生き物が溢れれば、魔界へ繋がる”道”を作る事になる。
それは世界の崩壊を招きかねない。絶対に避けなくてはならない”災厄”よ」
パチュリー「そんなわけで、魔法使いの掟として、”吸血鬼は殺せ”ってのがあるわけ」
パチュリー「……なんて、いったところで”今の”貴方には聞こえてないでしょうけどね」
魔導書を広げ、パチュリーは構える。
レミリア「…………あはぁ♪」
パチュリーの目の前には、夜空に浮かぶ満月に見蕩れているレミリアがいた。それまでの彼女の様子とは違う。
少なくとも、満月に見蕩れていられるような余裕は無かったはずなのに。
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