過去ログ - 博麗霊夢「飛べない巫女はただの巫女よ」八雲紫「黙れ小娘!」クワッ
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324: ◆uQaas1cni3SM[saga]
2015/08/15(土) 22:57:53.39 ID:znYZWc8T0



パチュリー(…………まぁ、いいか)


それを、パチュリーは受け入れた。

これから先生きていただろう数百年を、これから先得ただろう知識を、未練も後悔も無く、諦めた。


パチュリー(この先、なんて言っても、どうせ先も見えてたしね。なら、とっくに終わったも同然。ここで死のうが
      どっちでも同じじゃない)

パチュリー(……案外、つまらなかったわね。私の一生)


目を閉じた。やがて首に牙が刺さり、血を啜られるのだろう。

そしてグールにでもなって、人間を襲って、そのうち別の魔法使いに狩られるのだろう。


パチュリー(屈辱的だけど、これから先の一生を知識を得るためだけに費やすよりは、まぁ、幸せなんじゃないかしらね……)


ブツッ


パチュリー「はぁっ……ァ!……ん!」ビクンッ


レミリアの牙が、パチュリーの首元に突き刺さる。

痛みと同時に、じんわりとした快感が全身に走った。

吸血行為に伴う痛みを快楽に変える事で、獲物の抵抗を抑える。そのための物質が吸血鬼の唾液には含まれている。


パチュリー「そう……こんな感じ、なのねっ……全身が、動か……ないッ!」ビクッ ビクッ


視界が歪む。体中の筋肉が溶かされているように力が抜ける。


パチュリー(フフッ。馬鹿みたい。凡人どもに天才と持て囃された私が、『快楽』なんて俗な感覚を持っていたなんて……)


これまでに経験した事の無いような快感に肉体が悦んでいる事に、パチュリーは自嘲する。





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