12: ◆HmDjqt09PA[saga]
2014/03/03(月) 00:39:15.74 ID:oBQCjzsb0
上条「はぁ…」
少年の口から、今日何度目になるかわからない溜息がこぼれる。
もう慣れっこではあるが、彼が道を歩けば必ずといっていいほど面倒な状況に出くわしてしまう。
今回の場合は、女子中学生がナンパの被害にあっている場面。
枚の毎度の状況に、彼が道を歩くことで面倒ごとが発生しているのではないかとすら思えてしまう。
―――これじゃあ疫病神って言われても仕方ねぇな。
周囲を見渡せば、見て見ぬふりしか出来なかった通行人たちがチラチラとこちらを気にし始めていた。
いきなり首を突っ込んでいったことで注目を浴びてしまっているのだろう。
面倒なら、自分が可愛いなら、彼らのように見て見ぬふりをすればいい。
しかし、少年は目をそらさなかった。
前持って言っておくなら、決して彼はヒーローなどではない。
それは、少年自身がよくわかっていることだ。
ヒーローなら、と、少年は考える。
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