過去ログ - 【安価】聖杯戦争周囲戦【コンマ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【安価】聖杯戦争周囲戦【コンマ】

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936:うっかり一兵衛 ◆pMFbozJZ2Y[saga]
2014/03/06(木) 22:12:32.72 ID:+P0V47Ca0
何か英雄王の様にグラスクルクル回しながら愚痴ってる姿が見えた

貴方はふんふんと鼻歌を歌いながら女性雑誌を見ているクイーンの横でその姿を見ていた。

部下達も出払っている以上、少し話してみるのも良いかもしれない。

―……お前から見てあの二人はどう思った？

「ん？ああ、マスター夫婦の事か。良い夫婦だと思ったよ、お互い愛し合っているようだしな」

クイーンは雑誌から目を離し、貴方に答える。

―まったく何を思って私を召喚したのやら

道具と言うのは使ってこそ意味があるのだ、使わないのであればそれは置物だ。

「まあ、そうしてくれたからまたこうして私は夫と子供達に会えたんだ。これ程嬉しい事は無い」

―それで、お前は現世で何を望む？付いて来た以上、望みはあるのだろう？

貴方は人の欲と言うのは死してなおあると思っている。

自分自身、精神世界を充実させる事を願っているのだ。

「おお！沢山あるぞ！この雑誌に書いてあったんだが『おすすめデートスポット』だ！行こう！」

妙にハイテンションとなったクイーンは雑誌のページを乱暴に開けると貴方に見せつける。

遊園地だの夜景の綺麗なホテルだのが紹介されたページを鼻の先にまで押し付けられてしまった。

―止めぬか、見える物も見えん！

「えー、だってー」

まったくと息をつくと貴方はポツリとつぶやいた。

―幸せだったか

蚊の鳴くような声。

それでも確かに言葉に出された。

クイーンはニヤリと笑うと貴方の胸に飛び込む。

「何を言う！この世で一番幸せだったのは私だったぞ！」

貴方は黙ってその頭を抱いた。

朝２貴方行動↓３

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