過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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坂本圭助
◆SWi.TNPI7Y
[saga]
2014/03/16(日) 01:48:15.03 ID:ZkQhkJ6C0
時はややさかのぼる。
私にまつわる問題が片付いてより数日たった日の事、いつもの通りの朝の鍛錬を終えて家に戻った私を、門のところに立ったウィトゲンシュタイン少佐と黒田中尉が待っていた。
「土方」
「あ、あの、圭助様……」
私の姿を認めるとそう言って歩み寄ってくるお二人。
その手には大きなカバンを下げていた。
「…………戻られるのですね。欧州に」
「うむ。流石にウィッチが2人も基地を空けているのは問題がありすぎるからな」
「そうですね」
少佐の言葉に頷く。
そもそも人数の少ない506から2人もウィッチが離脱するという異常事態を考えれば、早々に帰還命令が出るのは当然のことと言えた。
むしろ今まで扶桑にいられたことの方が不思議である。
「うう…………せっかく帰りは圭助様とご一緒できると思ったのにぃ」
「泣くな馬鹿者。今生の別れでもあるまいに」
そう言って涙目になっている黒田中尉とそれを呆れたように窘めるウィトゲンシュタイン少佐。
私はそんなお二人に心からの感謝をこめて頭を下げる。
そんな中、お二人がわざわざ欧州から駆けつけて下さったことは、何度感謝の言葉を述べても足りないほどであった。
「この度は、誠に……」
しかしお二人は、私の感謝の言葉を途中で遮り笑顔を見せる。
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