過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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422:坂本圭助 ◆SWi.TNPI7Y[saga]
2015/04/19(日) 01:14:42.38 ID:9EKf2HJt0
「……夏も近くなったな」

少佐の部屋に向かう途中の廊下で、眩しそうに窓から外を眺めつつ、少佐が呟く。
季節は6月から7月に移り変わろうとしており、扶桑と違って梅雨のない地中海沿岸ではもはや夏といっていいほどの強い日差しが降り注いでいた。
先日皆様と海に行った時のことを思い出す。

「は」

私の短い返事に、少佐は表情を引き締めて続ける。
それは私に話しているというよりも、自分自身に問いかけ、意思を確認するかのような口調であった。

「近いうちにおそらくヴェネツィア解放作戦が下令されるだろう。成功すれば西地中海沿岸がネウロイの脅威から解放される」
「そうですね」
「そうなれば…………私もそろそろお役御免かも知れんな」
「坂本さん?」

続いて紡がれたその言葉に、私は思わず驚いて少佐へ視線を向ける。
少佐の口から明確に「最後」といった言葉が出てきたのは初めてかもしれない。
私の驚いた顔がおかしかったのか、少佐は小さく笑って続ける。



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