過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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坂本圭助
◆SWi.TNPI7Y
[saga]
2015/06/12(金) 22:50:40.13 ID:s9gC8hpg0
「有人兵器をネウロイ化するというのですか?」
「…………乗組員は国籍を問わず全員志願者で構成し、その生命は最大限保障するそうよ」
「最大限、ねぇ…………」
思わず呟いた私の言葉に、ミーナ中佐が返答する。
それに続くシャーリーさんの皮肉っぽい言葉はしかし、ここにいる皆様の総意といってよい。
確かに、ネウロイが直接人を攻撃したという記録はない。この基地に侵入した超小型ネウロイの事案のときもそうであった。
しかし、乗組員が無事でいられるという保証はないし、何よりそのネウロイ化の制御とやらが万全であるのかという点に不安を抱かざるを得ない。
ウォーロック計画のときも、マロニー大将はネウロイの制御に万全の自信を持っていた。
そのためウォーロックが暴走したときの非常の制御手段を用意しておらず、実際にウォーロックが暴走すると予想外の事態にマロニー大将達は狼狽してなすところを知らなかったのである。
そんなコアコントロールシステムを「今度こそは大丈夫」と言われてもはいそうですかと信用できはしない。
何よりそれほど制御に自信を持っているなら乗組員を「志願者のみ」に限定することなどないではないか。
しかし、そんなウィッチの皆様の反応は中佐の予想内であったようで、ミーナ中佐は表情を再び引き締めて言葉を続ける。
「この作戦は現在の連合軍が持つ戦力のほとんどをつぎ込む乾坤一擲の作戦です。もし失敗した場合は…………」
そこで言葉を切り、中佐はルッキーニ少尉に一瞬気遣わしげな視線を送る。
「失敗した場合は?」
「ロマーニャ全土をネウロイに明け渡します。連合軍はロマーニャ国民と共にガリアへと撤退しアルプスのラインに新たな戦線を構築します」
「え…………」
「そして、それに伴ってこの501戦闘航空団も解散することになります」
ミーナ中佐の言葉に、ブリーフィングルーム内が再び静まり返る。
ロマーニャを…………明け渡す?
イスパニア広場。真実の口。コロッセオ。ルッキーニ少尉とマリア殿下と3人で廻ったローマの光景が脳裏によみがえる。
あの思い出の地が、ネウロイに蹂躙される光景を想像するだけで気分が悪くなる。
そして室内の重苦しい沈黙を破ったのは、劈くような泣き声であった。
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