過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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坂本圭助
◆SWi.TNPI7Y
[saga]
2015/07/08(水) 21:13:02.88 ID:x46p11Kt0
「……久しぶりだな、土方兵曹」
「このような時間の訪問いたしました失礼をまずお詫びいたします」
「なに、私も明日に向けてやることが多くあってな。今日は徹夜だと覚悟していたところにいい気分転換になった」
深夜の訪問にもかかわらず一分の隙もなく制服を着こなしているその方はそう言って笑う。
机よりグラス二つを取り出すと、本棚の裏より小さなウイスキーのビンを取り出した。
「副長が…………仕事は出来るのだがやかましい男でなぁ……『艦長には全乗組員の模範となっていただかなくては困ります!』と艦長室にある酒瓶を全て没収されてしもうた。これだけは何とか死守した……つもりなのだが、まぁ実際はおそらくお目こぼししてもらっているだけなのだろうな」
目の前の方――戦艦「大和」艦長、杉田淳三郎大佐はそういって苦笑する。
「そんな鬼の副長も今はベッドの中だ。私が艦長権限で無理やりに休ませた」
「…………信頼されているのですね」
「ま、まぁ……奴とは私がここに着任する前からの付き合いだしな」
私の言葉に、杉田艦長は目をそらす。
ごまかすように小さく咳払いをすると、大佐はグラスにウイスキーを注ぎ、ひとつを私の前へと押しやった。
「それよりどうだ一杯。坂本さんには黙っておいてやるぞ」
「…………頂きます」
私の返事に、勧めた当人の大佐が意外そうな表情になる。
「ほう…………君がこういう誘いを受けるとは」
杉田艦長の言葉に無言で小さく礼を返し、私はグラスを取る。
あの雨の中で慟哭の声をあげる坂本少佐の表情が脳裏から消えてくれない。
酒の勢いでも借りなければ今から言う非常識な要望は出来そうになかった。
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