過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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489:坂本圭助@jueajase[saga]
2015/08/31(月) 22:23:54.94 ID:Fj6G85Yi0
「心配か?」
「……司令」

そんな私の姿を、作戦遂行への不安と解したか杉田司令が声をかけてきた。
慌てて敬礼する私に、司令は鷹揚に答礼を返す。

「この作戦について、ウィッチ隊の諸君や貴官が心から賛成してはいないのは重々承知している」
「いえ、そのような…………」
「だがな、扶桑の象徴ともいえる大和まで派遣して何の戦果もありませんでした、では済まないのだ。誠に申し訳ないとは思っているが、私にはこれ以上の作戦は思いつかなかった……」

そう言って司令は深々と頭を下げた。
私は慌てて司令の手を取る。

「お、お顔をお上げください。与えられた状況のなかで最善を尽くすのが軍人というものだ、それが坂本さんの口癖でした。きっとあの方々は立派に任務を果たして下さるはずです。ならば我々も我々の任務を果たすことがあの方々への何よりの報いとなりましょう」
「うむ」

そう返事をして顔を上げた司令に釣られるように前方に目を転じると、もう戦いは始まっているのか銃撃の音が遠くから響いてくるのが聞こえる。
戦いは、はじまったばかりであった。



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