過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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513:坂本圭助 ◆ENoaiFO/XE[saga]
2015/11/07(土) 00:24:10.54 ID:tsBge7U40
「大和、浮上!」

再び聞こえてくる伝令の声に再び杉田司令が号令を下す。
司令の言葉とともに、大和はその69,000トンの巨体をゆっくりと海面より浮かせ始めた。
それを妨害しようと小型ネウロイが近づいていくが、大和より放たれる赤い光線によってまさに鎧袖一触と言った感じで蹴散らされていく。
やがて大和の艦底部分が水より上がり、大和はその巨体を完全に空へと浮かべた。
再び歓声に包まれる艦橋。
しかしそんな浮ついた雰囲気の中、杉田艦長は冷静に次の号令を下した。

「大和、ネウロイの巣へと突入せよ!」

そのままネウロイの巣に向かいゆっくりと前進を始める大和。
周りにひしめく小型のネウロイの存在を問題にすらせず、蹴散らして進んでいくその姿は、まるで英雄伝に出てくる戦乙女の騎行と言った様相であった。

「まさに『ワルキューレの騎行』だな」

そう思ったのは私だけではないようで、いつのまにか隣に立っていたバルクホルン大尉が呟く。
カールスラントの作曲家、ワーグナーによる一大叙事詩「ニーベルングの指環」の中でもおそらくもっとも有名であろうこの曲。
ただ一隻で空を行く大和の姿は、確かに父オーディンに逆らったため戦乙女たる資格を奪われ、ただ一人で空を駆けるブリュンヒルデの姿を髣髴とさせる。



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