過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱 その3【土方×もっさん】
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605:坂本圭助 ◆ENoaiFO/XE[saga]
2016/06/14(火) 23:47:34.61 ID:gIaQS3Ny0
話していたのは十数分のことであっただろう。
やがて少佐が口を開く。

「……なるほどな。そんな事になっていたのか。何とも無様なことだな」
「それは違います!ウィッチ隊の皆様、そして連合艦隊の将兵たち、そして何より……坂本さんの存在なくしては作戦の成功は不可能でした!そのことは連合艦隊の誰もが承知しております!!」

思わず力の入った私の言葉にしかし、少佐は弱弱しい笑顔で答えただけであった。

「しかし私は最後に……その、皆に迷惑をかけてしまったのだろう?私のつまらぬ意地のために、私は…………危うく取り返しのつかぬことをするところだった」
「…………」

私は少佐にかけるべき言葉が見つけられず沈黙するしかなかった。
少佐は大きくため息をつき、少佐は自分の手元に視線を落とす。
胸の前で握られたその両手は小刻みに震えているようにも見えた。

「美緒や宮藤さんに丸投げしちゃった」と辛そうに言い放ったミーナ中佐。
コアに磔られた少佐の姿を見た瞬間に誰よりも早く飛び出して行かれた宮藤さん。
色々な方たちの姿が脳裏に浮かぶ。
目を閉じて、そんな方々の思いを整理して、私はゆっくりと口を開いた。

「坂本さん。そのように自分をお責めになられては、坂本さんを救うために奮闘された皆様の立場がありません」
「しかしだな…………」
「坂本少佐」
「土方?」

私は敢えて「少佐」と階級をつけて呼び、少佐の顔を正面から見据える。
戸惑ったように視線をさまよわせる少佐に、私は万感の思いを込めて告げた。


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