過去ログ - 友「ボクたち、ずっと友達だよね?」
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6: ◆wXde0Adlu8jP[saga]
2014/03/04(火) 03:44:10.91 ID:agQv2Wt10
男「友」
おれはその場で足をとめ、胸の前にボールをかまえる。
真正面には、4番のゼッケンを着ているあいつの姿がある。
チャンスはたったの一度きり。
この一球に、持てる力の全てをぶつけるという思いで、慎重に狙いを定めた。
そして――
男「――受け取れえっ!」
思いっきり腕を伸ばした。
できるだけ速く、なおかつできるだけ正確に。
投げ出されたボールは、そこまで大きくぶれることもなく、安定した直線を描いていった。
友「……っ!」
――パスッ!
そして、そんな小気味のいい音とともに、友の胸の中央にボールはおさまった。
すると、後ろの方から「あっ!」という、相手チームの呆気にとられた声が聞こえた。
同時に、味方チームの「たのんだぞー!」という声も聞こえた。
それに続いて、外野の女子連中から黄色い歓声がいくつもあがった。
なんとかうまくいったようだ、ということを肌に感じ取ったおれは、思わず脱力してしまい、その場にゆっくりと崩れ落ちた。
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