192: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/08/03(日) 10:53:43.43 ID:bXxSq3Ge0
なずな「乃莉ちゃん」
乃莉「ん?」
私は乃莉ちゃんの手を取り、指を絡める。
乃莉ちゃんは少しだけ照れたような表情で、私の手を握り返した。
手のひらに伝わる温もりがこのひとときの時間を永遠にも感じさせてくれる。
制服のポケットからはみ出したお揃いのストラップが、小さく揺れた。
なずな「ねえ、乃莉ちゃん」
なずな「今日、こうやってお喋りしたり、一緒に帰ったりしたことも、こんな風に手を繋いでることも」
なずな「いつか、思い出に変わるのかなあ?」
乃莉「へ?」
なずな「素敵な思い出だなって、思い出すのかな」
乃莉「……そうかもね」
なずな「だとしたら嬉しいな」
なずな「今の幸せを、思い出の風景に閉じ込めておけるなら……」
なずな「だって、乃莉ちゃんの隣にいるだけで、こんなにも幸せだから」
おわり
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