30: ◆K27FRRVqmQ[saga]
2014/03/24(月) 23:41:55.17 ID:xTSJ/ypv0
乃莉ちゃんは寂しくなるなあ、と一言つぶやいて、向こうを向いた。
私も乃莉ちゃんの見る方向をぼんやりと眺める。あの竹林が遠くに見えた。
いなくなっちゃうんだ。
乃莉ちゃんのその言葉が、重く心に響く。
私は、ひだまり荘からいなくなってしまう。乃莉ちゃんと離れてしまう。
そのことは何度も何度も考えたはずだけれど、私は心のどこかでフィクションの様に思っていたのかもしれない。
でも、乃莉ちゃんの口から聞かされると、怖いくらいのリアルさを感じられた。
乃莉ちゃんは寂しいと言ってくれたけれど、きっと私はもっと寂しい。
寂しいというより、怖いのかもしれない。
乃莉ちゃんと一緒に居られなくなることが。
乃莉ちゃんの一番近くに居られなくなることが。
だんだんと目頭が熱くなってくるのを感じた。
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