過去ログ - 岡部「真実は無く、許されぬ事など無い」
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128:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/27(木) 19:42:23.46 ID:4cFJqtI50

自分達の存在を気取られた場合、桐生萌郁が潜伏場所を移動してしまう可能性もあるからだ。
現在の潜伏場所すら特定出来ていないのに、そんな事をされてはまた無駄に時間がかかってしまう。
自分達の身の危険以上に、そういった事も懸念される。細心の注意を払って尾行しなければならない。

夜の闇を、強烈なライトが切り裂くように進む。鉄の甲高い音を響かせ、緑のラインを伸ばす山手線が環状線をひた走る。
その揺れに身を任せながら、尾行者と運び屋は進み続ける。

今回の運び屋は音楽を聴いている。
どいつもこいつも余裕をかましやがって。岡部は心の中で小さく悪態をついた。

山手線に乗って何処へ行くのか。そう疑問に思っている内に相手は動き出した。
運び屋は僅か二駅目で降りたのだ。二駅目、秋葉原駅で。


(秋葉原? 結局戻って来たのか……わざわざ面倒な事だ)


運び屋はそのまま電気街口へと向かい、改札を超えた。
駅を出てからは大通りから離れ、住宅街へと進んで行く。人通りはどんどん少なくなり、尾行するのも難しくなってゆく。
岡部と鈴羽は相変わらず互いに距離を開けながら、ゆっくりとした歩調で運び屋の後を追う。



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