過去ログ - 岡部「真実は無く、許されぬ事など無い」
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3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/05(水) 17:56:28.76 ID:le+00tLo0

「はぁ、はぁ、はぁ……」


乱れた呼吸音が、三つ。仄暗いガード下で響いていた。
その後ろから、不規則に乱雑なリズムを刻みつつ迫る足音があった。

――あと、もう少しなのに。
逃げている集団の先頭を走るおさげの少女が足音の方を振り向く。
先程まで離れていたはずの音がかなり近付いてきていた。
マズイ。このままでは車に到達する前に捕まってしまう。

自分の後に続く二人の男を見る。
一人は帽子を目深に被り息を切らし、膨れた腹を揺らして何とかついて来ている。
もう一人の白衣の男は痩せてはいるが、こちらも体力があるとは言えない。既に汗を額に充満させていた。
自分一人ならもう少し楽に……そんな意味の無い考えが過る。

自分一人が逃げても意味は無い。
重要なのはこの二人なのだ。
未来に絶対に必要な、この二人が。



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