過去ログ - 岡部「真実は無く、許されぬ事など無い」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/03/05(水) 18:04:09.12 ID:le+00tLo0
「止めてある車はほんの200m先にある。あとちょっとだから、頑張って!」
少女の声に何とか首肯で返す二人。
運動不足のせいで、二人の体力は既に限界近くに来ていた。
ようやく車が見えた所で、少女はキーを手に取りロックを解除した。
扉が自動で開き、走り疲れた二人を荷物を放り込むように車に詰める。
自分もすぐさま運転席に乗り、エンジンをかけてアクセルを目いっぱいに踏み込んだ。
タイヤが金切り声をあげ地面に噛み付くと車はすぐに速度に乗った。
国道を抜け、車通りの少ない道を通る。
今現在、主要道路で検問が行われているという情報は無いが用心に越した事は無い。
街灯すら見えない道を、車のヘッドライトが暗闇を切り取るように進んでいた。
響く音も、エンジン音とタイヤが道を踏みしめる音くらいだった。
静寂の中に敵の気配は感じられない。
少しの安全を取り戻し、少女は大きく溜息をついた。
ルームミラーで後ろの二人を見る。
まだ双方とも息が整わず、肩で息をしている。
無理も無い。突如現れた自らの生命を脅かす者からの逃走だ。精神的にも疲労してしまっただろう。
太った男は眼鏡を取り、必死に汗を拭いていた。
痩せた男は車の座席下に出来た暗闇を、ただ見つめているだけだった。
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