214: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:00:38.34 ID:KUB7w3vV0
『もっといたぶってマイナスエネルギーを取り戻してやりたいが、もはやそうも言ってられんようだ』
『まとめてお仲間ごと死ぬがいい!!最後の希望と共に――』
『キュルルルルルルル!!』
215: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:02:45.43 ID:KUB7w3vV0
――地面が、迫ってくる。
瓦礫と共に落ちていく感覚が、まるでスローモーションのように感じられた。
(そうか――私、死んじゃうんだ)
216: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:03:40.82 ID:KUB7w3vV0
――――
―――
――
―
217: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:04:46.39 ID:KUB7w3vV0
『――梓ちゃん』
「!?」
突然、頭の中に声が響いた。
218: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:12:18.59 ID:KUB7w3vV0
梓「え、うそ……どうして」
頭が混乱している。
いったいぜんたい、どういうことなのか。
219: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:14:37.24 ID:KUB7w3vV0
ふと前を見れば、目線は屋上にいた時よりも遥か上にある。
この赤くて大きな手、暖かい光、もしかしてだけど――
梓「私が……ウルトラマンタロウに!?」
220: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:15:55.93 ID:KUB7w3vV0
タロウは皆さんを優しく地面に下ろすと、怪獣を鋭く見据えた。
『キュルルルルル……!!』
梓「で、でかい……」
221: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:18:18.33 ID:KUB7w3vV0
タロウはいきなり派手に跳び上がり、空中で捻りを加え勢いをつけた飛び蹴り――スワローキックを繰り出した。
そうして怪獣の懐に飛び込むと、怒涛の勢いでパンチの連打を叩き込む。
『キュルルルルル!!』
222: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:19:58.19 ID:KUB7w3vV0
梓「すごい……身体中から、力が湧いてくる」
『梓ちゃん、疲れはないか?』
梓「平気です!このまま一気に畳み掛けて!」
223: ◆msERmnjtBE[saga]
2014/03/22(土) 13:24:18.55 ID:KUB7w3vV0
………
……
唯「澪ちゃん……あのウルトラマンタロウは」
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