過去ログ - ホワイトアルバム 2 かずさN手を離さないバージョン
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黒猫
2014/03/06(木) 10:36:37.55 ID:+mPTnUep0
一年後・コンサート会場(日本)
曜子「さっ。準備はいい? かずさ」
かずさ「問題ない。いつも通り弾くだけだし」
曜子「ほんとっ、最近つまらなくなったわね。からかいがいがないっていうか」
春希「自信が出てきた証拠ですよ。それに、この前のコンサートも好評でしたし」
かずさ「当然だ」
曜子「でも、今日は特別なんだから、・・・大丈夫?」
やはり曜子さんであっても、緊張を隠せない。
かくいう自分も昨夜はほとんど寝られなかった。
かずさも目をつぶっているだけで、寝てはいなかったようだ。
ただじっと、今日を迎えるのを堪えていた。
それと同時に、わずかな希望を望みつつ、
俺にしがみつくように朝を迎えていた。
かずさ「大丈夫だって。今日は3人の日だ。
自分勝手な願望かもしれないけど、今日だけは神様だって
許してくれるさ」
春希「大丈夫。彼女はきっと、来てくれる
数時間だけだけど、「雪菜」に会えるさ」
俺は、もう客席から、かずさの演奏を聴くことはない。
俺は、かずさの国の住人になったから。
舞台袖から、かずさの演奏を聴く。
彼女は、きっと客席から聴いているのだろう。
手を伸ばせば、届く距離にいるはずなのに、近くて、もっとも遠い世界。
舞台と客席。
この二つの世界が交わることはない。
でも、
かずさのピアノを通してなら、俺たちは3人に戻れる。
一年に一度、彼女が望んだことだから、
それに
俺は、
かずさは、こたえたい。
かずさの演奏が始まる。
静かに、そして、情熱的であるのに、
おどおどとしていて、
たどたどしく彼女に手を伸ばす。
かずさ「・・・雪菜?」
雪菜「かずさ!」
fin
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