過去ログ - ホワイトアルバム 2 かずさN手を離さないバージョン
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5:黒猫
2014/03/06(木) 10:25:40.41 ID:+mPTnUep0
同日・曜子病室

曜子「ほんっと、二人とも頑固ね。
   しかも、自分の主張ばかり押し付けてるし。
   でも、エゴイストで、とっても素敵よ。ほんっと、私好み。」

春希「そんな面白い内容じゃないですよ。こっちは将来がかかってるんですから。」

曜子「お互いが相手の幸せを願ってるのに、
   その二人が交わらないっていうのは、悲劇というしかないわね。」

まるでオペラか演劇のように大げさにみせる。
観客は俺一人しかいないけど。
ただ、いつもの曜子さんで頼もしい。
本当は病床の曜子さんの負担になることは
してはいけないってわかってるが、そうもいってはいられない。

曜子「それでも、二人が交わらないことで幸せになるんだったらいいのに。
   でも、あたなは幸せにはならないって思ったから、
   ここに来たってことでいいのよね?」

春希「はい。・・・・かずさは、俺がかずさの側にいると・・・・・、
   俺が壊れていくって。だから、一緒にはいられない。でも。」

曜子「でも?」

春希「でも。・・・いや、かずさの言う通り、俺は弱いから、
   たぶん壊れていくんだと思います。
   だから、俺は弱いことを受け入れることにしたんです。」

曜子「弱ければ、かずさを守れないんじゃない?」

春希「弱いからこそ、俺はかずさのために戦えるんです。
   どんな手を使ってでも。
   問題から逃げず、どんな手段を使ってでも、かずさを幸せにしたいんです。
   それが、俺の幸せにもなるから。」

曜子「それが他人を不幸にすることになっても?」

曜子さんは、俺が言いにくいことを言ってくる。
俺を試してるかのように。いや、実際そうなのかもしれない。
俺はかずさと一度逃げ出したのだから。

春希「はい。だから、病床の曜子さんの手さえも借りるためにここまで来たんです。」

曜子「本気のようね。・・・・で、私はなにをすればいいの?」



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