過去ログ - ホワイトアルバム 2 かずさN手を離さないバージョン
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黒猫
2014/03/06(木) 10:28:50.93 ID:+mPTnUep0
ドアの陰に隠れていた人物が入ってきた。
曜子さんが笑いをこらえているのが良く分かる。
途中、笑いださないか心配したほどだけど、大女優も顔負けの名演技だ。
演技というか、曜子さんそのものといってもいいかもしれないけど。
ただ、観客のほうは呆然としている。
見てはいけない者を見て知ったという感じは伝わってくる。
しかし、同時に喜びも隠すことができないでいる。
かずさの心には色々な感情が乱れまくっていた。
春希「本日付で冬馬曜子事務所に入社した北原春希です」
かずさ「なんでお前がいるんだよ!」
曜子「なーに言ってるの。
私が開桜社から、大きな借りをつくって引き抜いてきたっていうのに」
かずさ「そんな事、頼んでない!」
曜子「ふっ。・・・それでもね、社長として、あなたと同じ女として
そして、なによりもあなたの母親として
春希くんがあなたに必要だと判断したのよ」
春希「覚えているか?
「今のおれでは、かずさを幸せにできない」って、言ったのを」
かずさ「覚えているに決まってるだろ」
さも当然だという顔をするなよ。
うれしくて、抱きしめたくなるじゃないか。
春希「あのときの「今」の俺じゃ無理だとわかったんだ。
かずさを守ることもできず、かずさに頼って、
お互いボロボロになっていくしかない俺じゃダメだって。
だから、弱い自分を受け入れることにした。」
かずさ「受け入れたからって、何か変わるのかよ」
春希「それは、わからない。・・・・
わからないけど、あの時、かずさの手を離しちゃいけないってことは、
わかったんだ。
5年前、かずさの手を離してしまってことを思い出すと、
自分に怒りを覚えて、自分を殺したくなってしまう」
かずさ「・・・春希」
春希「この5年間、勉強して、働いて、色々なスキルを身につけてきたけど
一番俺に必要だったのは、かずさの手を2度と離さないために
どんなことでもしないといけないことだって、最後の最後でわかったんだ」
かずさ「あたしだって、
あたしだって、春希の手を離したくなんて・・・ないよぉ」
春希「2度とかずさの手を離さない為に、俺はどんな手段だって使う。
そのために、だれかが不幸になっても、かまわない。
かずさと俺が幸せになることだけを考えて行動することにしたんだ」
かずさ「最低だな、お前」
春希「最低だよ、俺は」
かずさ「最低なお前の決断を喜んでるあたしは、もっと最低だ」
春希「でも、最高に幸せだろ?」
かずさ「最高に幸せに決まってるだろ」
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