過去ログ - ビッチ「パンツ見せたげよっか?」オタク「…ふっ」
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86:1[saga]
2014/03/29(土) 21:10:37.87 ID:QHmGlIC/0

それにしてもなぜこいつなのだろうか?部長女や部員女ならまだしも…まして付き添いですらなくこいつ一人?
ダメだ。頭が痛くて何も考えられない。

私の頭にひんやりとしたものが当てられる。

「これは…?」

「タオルです。冷えピタとか見つからなかったんで」

あぁなるほど。言われてみればそんな感じだ。
火照った額に伝わるタオルの冷たさがとても気持ちいい。

「寝ててくださいよ。何かして欲しかったら俺が代わりにやりますから」

「…あぁ」

こいつはこんなに優しいやつだっただろうか?いや、こいつはもとから優しい奴だったが、取る行動はもっと回りくどくてわかりにくい優しさだったはずだが…。
まぁいいか。考えるのは面倒くさい。今はその優しさが身に染みる、それで良しとしよう。

「なぁ」

「はい?」

「水をくれ」

「はい。ちょっと待っててください」

すぐに水を持って戻ってくる。私はと言えば水を飲むために身を起こそうとして…失敗していた。
なんという体たらく…自分の体を支えることすらできないとは。

「無理はしないで下さいよ」

そういって背中から手をまわして私の背中を支えてくれた。自然と私を抱き寄せられるような形になる。
息が近い。

「…恥ずかしい」

「我慢してください、それくらい。病人なんだから」

まぁ、看病されている以上文句は言えまい。ところで、顔が少し赤いような気がするが…移ったわけではないよな?

「他には?」

「…いや、何もない。少し眠る」

「わかりました」


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