過去ログ - ビッチ「パンツ見せたげよっか?」オタク「…ふっ」
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87:1[saga]
2014/03/29(土) 21:12:30.10 ID:QHmGlIC/0

助けを借りてゆっくりと横になる。
すると比企谷の手が私から離れる。当然だ。座っている必要性がなくなったのだから、同様に支える必要性も消える。
感じていた体温が消えると、途端に淋しさがこみあげてくる。普段ならこんなことは絶対にないのに…。

「…なぁ」

ダメだ。それを頼むのは。

「なんすか?」

「頼みがある」

しかし、耐えられない。一人であることに。独りであることに。
人の温もりが欲しいという欲求を抑えられない。


「手を、握ってはくれないか?」


あぁ、言った。言ってしまった。
そいつの呆けた顔が見える。
今更ながらにしまったと思う。言わなければよかったと後悔する。
ダメだ、この空気には耐えられない。さっさと訂正してしまおう。

「すまない…今のは忘れてくれ」

「いえ、わかりました」

今度は私が呆けた顔をする番だった。
こいつは今何と言った?わかったと言ったのか?聞き間違いか?
それが聞き間違いでなかったことはすぐに分かった。こいつが本当に私の手を握ってきたからだ。

少しごつごつとした男らしい手が私の手を包む。
その感触を知り、そういえばこいつは男だったなというなんとも間抜けなことを考える。



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