過去ログ - エドワード「賢者の石の手掛かりを探しに巨人の街へ行く」
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144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/11(日) 11:08:53.81 ID:h41ZnB2t0
――――ガァァァァァァァァァッッッッッッッ……ンッ…!!!!!

雷鳴が緊張の糸を消し飛ばす。

二人の姿は消えていた。

地が震え。荒野は音を立てて恐怖する。

地の砂利が弾け、その痕跡が両者の交わりを示し、そしてそれは一帯の彼方此方でほぼ同時に発せられる。

切り結ぶ音は無い。

雷(いかずち)と刀は決して交えない。

その必殺は一撃でも、どちらか一方を捉えれば、勝敗は決する。

達人と達人の戦いは、ごく僅かな均衡の狂いが生まれたときには既に終わっているもの。

それを感じさせるには充分な、人の域を越えた戦いが繰り広げられる。

――――ゴオオオオオオオオオオオ!!!!!

――――ヒュッ!…

――――ガァァァァァァァァァッッッッッッッ……ンッ…!!!!!

時が経つに連れ、地はその荒れ様をより一層増していき、

先に匙を投げたのはまさしく、両者の戦場(フィールド)に他ならないその地であった。

大きな地割れが起きる。

ドゴォ!!!!!!!!

パリッ…パリリッ

電気の弾ける音がその戦場を包んでいる。

二人は肩でほんの少し息をしながら、再び一定の距離感で立っていた。

静かな殺意をたたえながら、隙を窺っている二人の化け物。

一瞬を探しているのか、一瞬を作り出すためか、

ふと、青年の口が開いた。

ライト「真相を全て知った時は、そりゃあ愕然としたさ。ホムンクルス」

ライト「国そのものが腐っていたと知った日にはね。普通は絶望するだろう」


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