過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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212: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/12(水) 09:37:45.85 ID:nYyIS+0E0


外交官「さて、“マス男”からの報告を見る限り、――――――まさしく修羅場だな」

副所長「ああ。修羅場だな」

外交官「“マス男”の見立てだと、織斑一夏に並々ならぬ好意を寄せているのは、3名」

副所長「1,織斑一夏の幼馴染の中国代表候補生:凰 鈴音」

外交官「2,元産業スパイのフランス代表候補生:シャルロット・デュノア」

副所長「3,織斑一夏に敵意を持って近づいてきたドイツ代表候補生:ラウラ・ボーデヴィッヒ」

外交官「…………身の程知らずだな。というか、代表候補生だろ、お前ら」

副所長「いや、シャルロット・デュノアに関してはもう、実質的にフランス代表候補生ですらないけどな」

外交官「まあその通りだ。私としても延命装置を取り付けられて生き恥をさらしているデュノア社を楽にしてやろうと思って、織斑一夏に協力したわけだしな」

外交官「フランス政府としてもせいせいしていることだろうよ。これまで第3世代型の開発の目処の立たない赤字部門を切り捨てられなかったことだし」

副所長「やっぱ容赦無いな、“プッチン”。さすがは“極東のプーチン”だよ」

外交官「だが、誇り高きドイツ軍人であるラウラ・ボーデヴィッヒが“俺の嫁”宣言をするというスキャンダルを起こしているのはどういうことだ?」

副所長「どういうことかと言われても…………」

外交官「こいつは本当に軍人なのか? そもそも少年兵を堂々と利用しているとはな、ドイツ軍よ?」

副所長「しかも、遺伝子強化素体らしいね。国家機密だけどさ。さすがは俺!」

副所長「でも、少年兵の利用と言い、こんなのが普通に罷り通るんだから、女尊男卑の風潮に世界が陥るのは無理もないか」

外交官「世間的には、シャルロット・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒの結婚宣言は、“世界で唯一ISを扱える男性”のファンサービスとしているが、」

外交官「この2人の愛のほうが、その程度のファンサービスなのかもしれないな」

副所長「手厳しいことをおっしゃる」

外交官「あの二人は以前の生き方しか知らなかったから、いざ新しい生き方を模索しても何も思いつかず、安易に結婚だなんて話が飛躍したんだろうよ」

外交官「簡単に言うと、」


――――――己の人生を人質にして、織斑一夏に己の存在価値を貢がせている。


外交官「そんな状態だ」

外交官「特に、シャルロット・デュノアは“マス男”からの報告を見る限りだとそんなやつのように思える」

副所長「あんまり悪く言っていると、“千冬の弟”からの評価が下がるぞ……」

外交官「事実を言ったまでだ」

外交官「それに俺の仕事は、正論を叩きつけて、嫌われ、怖れられることだ」

外交官「俺はそのことを誇りに思っている。――――――こんな顔でも社会の役に立つのだからな」

副所長「そうか。そうだったな。お前はとことんそれを極める道に進んだんだもんな」




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