過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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279: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/12(水) 10:26:19.59 ID:nYyIS+0E0

一夏「俺はさ、IS学園に入れられたのなんか、たまたま『ISを動かした』――――――それだけの理由で無理やり入れられて今までの何もかもが奪われた気がした」

一夏「だって、俺には今までの中学の友人だっていたし、入学先に困るほど学力は悪くなかった」

一夏「それを、いきなり世間から隔絶された全寮制の女子しかいない学園に入れられたら、びっくりするだろうよ」

一夏「実際にIS学園には俺の中学から入ってきた顔馴染みなんかいなくて、本当に不安だった」

一夏「世間は女尊男卑だしさ、下手なことをしたらすぐにおまわりさんのお世話になることだってありえたからさ」

一夏「俺には俺なりに思い描いていた将来設計っていうのがあったのに――――――、もう最悪だよ」

一夏「けど、俺はそこで千冬姉や用務員さん、セカンド幼馴染の鈴と出会うことができたんだ」

一夏「特にさ、千冬姉も用務員さんも居てくれて本当に助かったけど、一番に居てくれてありがたいと思ったのは鈴の存在で」

一夏「いろいろと気軽に女子のエチケットってやつを教えてもらえたから、俺はこうして差し障りなく生活を送ることができるようになったんだ」

一夏「だから、俺は鈴には凄く感謝している」

一夏「けどさ? もしこれが、俺の方から女子のエチケットを訊き出すことになったら、きっといい顔なんてされなかったと思う」

一夏「というか、俺だけだったらどう振舞っていいのかわからなくて、きっと俺は“俺”じゃなくなっていたかもしれない」

一夏「要するにだ……」


一夏「俺と一緒に、この学園で新しい人生を始めてみないか?」


一夏「IS学園には俺がいるし、千冬姉やその他の頼れる大人もたくさんいる」

一夏「それに、ここにいれば学園の特記事項によって、箒の生活は3年間守られる」

一夏「そして、その3年間のうちに実力をつけて名を挙げれば、もう誰も箒のことをただの“束さんの妹”だって思わなくなるからさ」

一夏「俺は、IS学園に入れたから今の“俺”になれた」

一夏「そして今度は箒――――――お前とまた会うことができたんだ」

一夏「だから、鈴が俺のことをIS学園で導いてくれたように、今度は俺が箒を新しい世界に導いてやる!」

一夏「えと……」


――――――だから、お前はもうひとりじゃない。






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