過去ログ - 一夏「出会いが人を変えるというのなら――――――」
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8: ◆G4SP/HSOik[saga]
2014/03/07(金) 08:58:40.39 ID:kNwJPS9B0

――――――4月、倉持技研


政府高官「何故だ! 何故後回しにできん!」

副所長「ふざけたこと言うんじゃないよ、政治屋が」ジトー

政府高官「むぅ……」

副所長「当然の義務です」

副所長「今年度の我が国の代表候補生:更識 簪の専用機の納入が優先事項であり、我々は第3世代型『打鉄弐式』の完成を急がせます」

副所長「これは信頼で成り立つ業界人として当然の処置です」

副所長「それに、この機体は国際IS委員会の査定に出す実験機でありますから、この機体のデータ収集が滞る方が国益に反しますよ?」

政府高官「…………そこを何とかできんか?」

副所長「確かに、我が倉持技研で引き取ったすぐに使えるISはありますよ。まあ、ある程度の調整に時間がかかりますけど」

副所長「しかし、かの“ブリュンヒルデの弟”と言えども、――――――聞けばISに関する知識も全くないということを聞きましたが?」

副所長「そんな初心者以下のただの“世界で唯一ISを扱える男性”と熟練した代表候補生――――――どちらの機体を先に納入すべきか、理解できますね?」

政府高官「それでは私の面子が…………!」

副所長「焦ることはありませんよ。しっかりと基礎訓練をしてもらってから専用機に乗ってもらったほうが格好がつくでしょう?」

副所長「まさか専用機に乗れたからって代表候補生に比肩する実力をすぐに発揮できるとお思いですか?」


副所長「“専用機持ちなのに弱い日本男子”となれば、国のイメージダウンにも繋がりかねませんよ?」


政府高官「…………わかった」

政府高官「だが、機体は用意してもらうぞ。どれくらいで準備してくれる?」

副所長「そうですね。IS学園の名物である来月の『学年別個人トーナメント』までには余裕で納入できますよ」

政府高官「……まあ、1ヶ月程度の遅れなど大した問題ではないか。それに訓練機でも運用データは取れるからな」

政府高官「では、正式な契約は後ほど」

副所長「毎度あり〜」

ガチャ、バタン

副所長「ふぅん」


――――――“世界で唯一ISを扱える男性”ねぇ。





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