35: ◆H/FrQlqtF.[sage]
2014/03/07(金) 21:10:45.10 ID:EE+eGZ5Vo
お母さんに見つからないように、そろっとそろっと歩いて、ドアも必要最小限の音しか出ないように閉めました。
家の中と外ではまるで別世界で、冷たい風がことりの体を包んで、思わずぶるぶるっと震えてしまいました。
はぁっと息を吐くと、月明かりに照らされたことりの白い息が夜暗に溶けてなくなります。
こつこつと小さく靴の音を立てて、見慣れた音ノ木の道を歩きます。
かすかにこだまする風の低い音が、眠りについている静かな町を引き立てて……なんだか幻想的でいい感じ♪
でも、やっぱりちょっと寒い……。
よくよく考えたら、真っ暗闇の中に一人だけだし、後ろにお化け……なんているわけないかぁ。
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